
心理学のひとつに、両面提示の法則というものがあります。
これは、恋愛心理学を勉強したアンジャッシュの渡部さんや、優秀な営業マンは、ほぼ必ず使っているともされる法則です。

この心理学は、デメリットやネガティブなことと、メリットや良いところを同時に伝えることで、信ぴょう性が上がるという心理学です。
営業マンやセールスマンの例
彼らの手法にも有効な両面提示の法則ですが、実際にこんな感じで使われています。
良いところだけをアピール
この空気清浄機は、ウィルスからタバコの煙まで何でも吸いこみ、キレイな空気を送る機能があり、環境にもやさしくて、長期間使うこともできますよ。
更には、電気代も安くて省エネなので、良いですよ。
悪いところと良いところの両面をアピール
この空気清浄機は、フィルター代が高く値段も高いのですが、フィルター交換頻度も少なく省エネ設計で電気代も安くすむので、実質の維持費は高くないんです。
もちろんタバコの煙までキャッチする清浄機能もあり、空気清浄機としての機能は申し分ないと思いますよ。
どちらが良いか?
前者は、良いところだけをアピールしているのに対し、後者はまずはネガティブな点を伝えたうえで、製品の良さもアピールしています。
あなたは、どちらのアピールに信用性が感じましたか?
おそらく後者のほうが信用できるのではないですか?
人間は、良い点ばかり伝えられすぎると、「本当なの?」「なにか悪いこともあるんじゃない?」と、欠点をみつけようとしてしまいがちです。
ですので、あらかじめ悪い点も伝えてしまう両面提示の法則は有効活用できる心理学なのです。
もちろん恋愛にも応用できる

この心理学は、もちろん恋愛にも応用できます。
例えば、ただ「◯◯ちゃんは優しいよね。」と伝えたとします。
しかしただ良いところを褒めるよりも、「◯◯ちゃんは見た目は少しきつそうだけど、話してみると本当に優しい性格だね」と褒めたほうがいいのです。
ただ「優しい」とだけ伝えるよりも、本音で言ってるんだ! ということが伝わりやすいのではないでしょうか?
両面提示の法則は、人間関係を円滑にすることも、恋愛を有利に運ぶことにも使いやすい褒めのテクニックとして使えます。
ただ褒めるよりも、ネガティブ面とポジティブ面をセットで伝えたほうが、効果的です。
ただし間違っても、ネガティブ面を伝えるときに、相手を傷つけてしまいすぎることは言わないようにしてください。
その一言だけで嫌われてしまうリスクもありますからね。